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INDIA取材同行雑記-7 チェンナイをあとに

2008 AUG 16

今朝はゆっくり起床。

夕べ調達した蚊取り線香が活躍して,どうやら蚊の攻撃は受けていないようだが,やたら煙くて喉に来た。まぁトレードオフだと納得することにして,顔洗ったり着替えたりしていたら,線香で霞む部屋の中を蚊がぷいーんと飛んでるのに気付いた。よく見っとアッチにもコッチにも。こっちの蚊取り線香は活動を鈍らせる程度の効果しかないのかもしれない。次は日本の線香を持参しようと思う(そんな予定無いけど)。

本日のゲストとまずはホテル内で昼食。

丸型のでっかい皿に数種類のカレーと中央のスペースにカラッカラに焼き上げられたなんかの生地。カレーは総じてウマい。どれが何なのかは英語力不足もあって分らずじまいだが,とにかくそれぞれに特徴があってウマかったヨ(テキトーなのは許してくれ)。あぁでも白いヨーグルト風の酸味のあるヤツだけは微妙なえぐみが手強かった。

からからのヤツを食いきったらご飯が盛られた。東南アジア独特のあのぱらっぱらのヤツです。これ,単独で食うともう,粘りも甘みも無くとにかく残念な気持ちになる代物だったが,カレーと合わせた途端激変,超美味です(反動で日本米とカレーの組合せに違和感を感じる羽目に)。

そんなぱらっぱらの米とさらっさらのカレーの組合せだが,こちらの方々は器用に手づかみで食していらっしゃる。じゃあオレもとしばらく真似してたが,なんだか効率悪くてさりげなくスプーンに持ち替えた。

結構な量で食いきるもの一苦労だったなぁとだいぶスペースの広がってきた皿を前に満足してたら,そのスペースにウェイターが米追加。少なくなったカレーの容器にもバンバン足して行っちゃう。皿にスペースを空けることと「もっとくれ」は同義なのかもしれない。でも残すなんてもったいない,ウェイターが近づくたび「もういい」とガードしてほとんど食いきった(と思う)。その後アイスクリームかヨーグルトかなんか出たが,ここまで腹の具合は絶好調だしと全部いただいた(と思う)。食い過ぎた。

昼食後は海岸沿いのゲストのマンションに移動して取材。

その道すがら,海岸沿いの貧困層が居住する区域の風景もちらと見た。ココヤシの葉を葺いただけみたいな小屋が密集し,通路は一旦降雨があるとしばらく水の引かない泥道の様相。栄養状態の悪そうな子や老人がぼんやりと外を眺めてる。ごみは散らかり衛生状態は極めて悪そうに見えた。便所はどうしてんのかしら?とか,風呂は川?とか,そもそもどうやって生活してんのかしら?とか,学校は行けてないのかしら?とか止め処なく…。

ゲスト宅にてお茶をご馳走になる。やっぱどこでいただいてもお茶ウマいな。

マンションを出てチェンナイ市内下町Ramanujanゆかりの地探訪。下町のヒンドゥーの寺院に目を奪われた。

さて今日はチェンナイから内陸の町Erodeへの移動日。同行諸氏は大きな荷物を預けて身軽な出で立ちだったが,コチラの機材は省きようもなく,一人ころころトランク引いて邪魔臭い。バックパッカー仕様の方が海外旅行では軽快なのかもしれんと思った。

夜行の寝台列車がチェンナイ駅を出るのが確か10:30p.m.頃。それまでMr.Ravindranの計らいで大きなホールでインド舞踊鑑賞。ん〜伴奏も含めてエキゾチック〜なかなか興味深いです。同行諸氏はそれほどでもなさそうでしたが…。

出発の時間が迫りチェンナイ駅へ。夜中にもかかわらず人も車もいっぱいだ。物乞いがなんやら言いながら寄って来るが,すぐにPOLICEがやってきて追い払ってしまう。

雑踏の中,車窓から見えてたプラットホームのある建物とは別の方角へ歩き出すMr.Ravindran。チケットの販売が別の場所なのかしらと付いていくと,建物の入り口にセキュリティチェック。

左が入り口のセキュリティチェック

Mr.Ravindran,同行諸氏に続いて最後に通ろうとしたら止められた。どうやらころころ引いてるやつは通れないらしい。同行諸氏はあっという間に雑踏に消えてしまったし,自分だけ携帯持ってないし,電車の時間も迫ってるし,こりゃ困ったな。英語の不自由なヤツが異国の空の下でポツン,て現実にちょっとパニック。

恐らくチケットでも買ってまた戻ってくんだろうと期待し,後ろに引き下がって待つことにしたが,先ほどのセキュリティチェックがやってきて,アッチの方指差してなんやら言ってる。何とか聞き取って会話せねばとも思うが,いかんせん英語力不足で思うに任せず,こうなりゃ仕方ねーと,言葉わかんねーし連れは居なくなっちゃうし何をどうしたらいーかわかんねんだよねーハハハ,とかなんとか日本語でまくし立てたら,コイツは英語も話せないショーガネーヤツなんだと悟ってくれたようで,コッチへ来いと指差してた方向へ。

着いてみれば,別の入り口に大きな荷物用のセキュリティチェック。ナルホドそゆことかと案内してくれた彼に礼を言う。自由にならない英語をひねり出そうと頑張るより,言葉が分らないことをアピールした方が早いこともあるんだなと思った(性善説前提ね)。

こちらの入り口を通行する人は少なく,ヒマそうなセキュリティチェックが集まってきて,おぉこりゃCANONか,いくらしたんだ?とか興味深そうに話しかけてくる。日本円ばルピーさ換算すっとナンボだ?えーとえーとと考えてるうちにチェック終わり。とにかく礼を言って中に入ってみると,こっちはこっちでプラットホームがたくさん並んでる。こっちから乗るのね。んで,はぐれた入り口方面へ向かって雑踏の中右往左往してたら,間もなく再会できましたとさ。

さて,出発時間まであとわずか。Mr.Ravindranにしたがって予約してた車両へ。通路はメチャ狭いが2段ベッド自体は普通に寝れそうだ。シーツと毛布が備えてあったが,いかにも…な毛布は使う勇気が無かった。

発車後しばらくして思ったが,速度遅っ。車窓から向かいに見えた電車(←バス同様やっぱり窓も扉も無かった)にどんどん抜かれてた。寝っからいいけど。つか冷房強すぎ。