INDIA取材同行雑記-10 再びマドラス大学他
2008 AUG 19
Trichy発の夜行列車は未明にChennaiに到着する。
相変わらず素晴らしい効き目の冷房で熟睡はできず,ぼんやりとした頭のままクソ重いトランクをコロコロ引きずって駅の外へ。
Erode到着時と違い,大都会の駅周辺は未明から人も車も多く気忙しい。
Mr.Ravindranがタクシーを手配している間,駅前の路上に佇んでいたら,ひとりの男がふらふらと近寄ってきて何かしきりに訴えてくる。それに気づいたMr.Ravindranが間に入って追い払おうとしているが,諦めたかと思うとまた近づいてきては何か切々と訴えてくる。
何度かMr.Ravindranが追い返した後,その男は駅前の通りの中央分離帯付近車道上で仰向けに寝転がってしまった。その横を車やバイクが特に気にするでもなく,例のとおりプップカ鳴らしまくりながら通り過ぎる。Mental sickだとMr.Ravindran。彼をケアするような所はあるんだろうか。
さて,これから23日まで滞在するChennaiの宿。
先日のHotel Woodlandsはインターネット接続に難があるとのことで,お隣のホテルへ移ることになった。
お隣は見るからに立派な建物。だいぶ単価は上がる(日本のビジネスホテルと変わらない感じ)らしいが,ダニから解放されるのはありがたい。
バスルームには清潔なタオル,足ふきマット,ノーマルな大きさのトイレットペーパーがちゃんとついてる。すべてがまともでとっても快適だ。
本日の予定は午後からにつき,それまでもう一眠り。列車内で眠りが浅かった分を取り返す。
午後はマドラス大学図書館へ。先日同所でお願いしていたRamanujanの資料を閲覧。
部屋に通されるまで待たされたカウンターそばのソファからは,窓越しに緑の清々しい中庭が見え,リスがちょこまかと木の幹を走り回っている。時間がゆっくりな感じでいいな。
資料閲覧後,屋外に出て建物外観撮影。例により警備員が「撮影ダメ」とやってくるが,ここは許可を頂いていたことを申し上げ続行。
この国は,人は喜んで写りたがるんだけど,被写体が公共の施設だとことごとく撮影禁止。何が不都合なのかとか,もう理由云々じゃなくて,それがデフォルトとして刷り込まれてるような印象。
マドラス大学を出てちょっと移動,CONNEMARA PUBLIC LIBRARY(GOVERNMENT OF TAMIL NADU PUBLIC LIBRARIES DEPARTMENTとあるので,タミルナードゥ州立図書館かな?)をちらと覗いて(内部撮影できず)本日の日程終了。
INDIAに来てもうすぐ一週間,今日は随一の青空であった。
ホテルに戻って飯。
ここの食事にはContinentalがある。菜食のこの地ではなかなかお目にかかれない肉がある。そしてビールもある…感動したヨ。久しぶりに酒と肉を前にして。
でもふと思った。我々の欲求はなんてイカガワシイんだと。酒や肉を前に嬉々としている姿をウェイトレス(←めんこかった)に見守られて,なんとなく後ろめたい気分…。
ま,ビール一杯やったら吹っ飛びましたがね。
部屋に戻ってからも気が済むまで飲んでストンと落ちた。久しぶりだと酔っぱらう感覚も新鮮でイイ。