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INDIA取材同行雑記-12 インド工科大学マドラス校

2008 AUG 21

今日もChennaiはモヤっとした湿気の多い空気。

予定は午後のインド工科大学マドラス校(Indian Institute of Technology Madras)のみにつき,自由に使える午前中のうちに市内散策&もちょっと買い物しときたいなと,佐久間さん持参のガイドブックを頼りに市中心部を目指す。

行先はGovernment Museumも近いSpencer Plazaなるショッピングモール。興味のあったオートリキシャを拾って行くことに。

オートリキシャを拾うのに苦労は皆無。街角のあちこちに客待ちのが列をなし,その横を通り過ぎる都度「乗ってけ」としつこいのをいらんと断るのに忙しいほど。流してるヤツもコチラが歩いてるのを見つけるや,スローダウンして寄ってきては顔色を伺い「乗ってけ」。

今回は後者をつかまえて,Spencer Plazaまでいくらか尋ねたら「50ルピー」。まったく比較対象がなくて価格の妥当性は不明ながら,ホテルのスープ一杯程度だ,まぁいいやとお願いした。

一応メーターはあるが不使用(普段は使ってる?)

二輪,四輪,牛等で混沌とする街なかをオートリキシャはくるくるとすり抜ける。運転手含め3人の乗車でもぐいぐい,非力さは微塵も感じない。

サリーで横乗りニケツ。標準的な風景。

車窓(窓は無いが)からの眺めを堪能する間もなく目的地到着。

意外に殺風景で閑散とした巨大な建物の入口をくぐって奥に進むと,中央部にはでかい吹き抜けのある立派なモール。人もまばらなモール内は,朝早いこともあってまだほとんどが開店前。

うーんどっか開いてないかしらと上ったり下ったりうろうろ。ぽつぽつとカバン屋さんやカフェみたいなとこが開いてるのみで,一旦スタート地点に戻ろうとしかけたところ,遠くから「オトモダチ!」…おや,日本語聞こえた?

嬉しくなって声のした方へ歩いて行ったら,かたことの日本語使いのIndian。なぁんだ店員かヨとがっかりしつつ,お茶屋さんを探してるんだと尋ねたら,ココだよと案内してくれた。ありがとう(開店前だったが)。

"モウスグ開クカラ,ソレマデボクノ店ニオイデヨ"と誘われ,どうせうんと高いに違いないからと乗り気じゃなかったが,どこも開店前で行くとこないし…とりあえず見に行くか。

"オトモダチ"のお店は,美しい生地が床から天井まで壁面にびっしり。ぅうん,これは購買欲が湧く。

んでおいくら?と尋ねると,どれも前日の雑貨屋に比べて一ケタぐらい高い。"Too expensive"つったら,"高クナイヨ〜"となんぼか値引きし始めたものの,コチラの頭の中ではすでに前日の雑貨屋価格が基準。もしかするとモノが違うのかもしれませんがね。そんなに出す気はない。

佐久間さんは気に入ったものがあったらしく,何点かお買い上げ。

お茶屋さんが開く頃移動。

着いてみればお茶屋さんと言うより,コンビニ然とした売店。ずらり並んだ紅茶のうち,パッケージがいかにもなダージリン茶を何点か購入。南インドじゃないな…。おや,もはやお昼も近い。早く戻らねば。

モールを出て,通りに待機してた数台のオートリキシャに歩み寄り,宿までなんぼかと尋ねたら「一人50ルピー」。往路の倍だ。適当だな。小奇麗で立派なモールの客は富裕層,と足元見られてるのかもしれない。

そんなわけにいくかと他をあたろうとしたら,「じゃあ二人で50でいいけど,知り合いのお店を覗いていってくれ」だと。おぅ,これに従ってしまえば鴨ネギ間違い無しだなと即座に思ったが,なんせ時間がない。絶対にぼられないゾと覚悟を決めて乗り込んだ。

焦って"hurry"つったことを後悔するほど,オートリキシャはアグレッシブな運転で混雑する市街地をぶっ飛ばす。

途中立ち寄った置物等を扱う高級そうな"知り合いのお店",仕方なく覗いてみる。

”歩みを緩めながらも決して立ち止まるな(前日の雑貨屋で会得)”なんてコチラの心配とはうらはらに,店員は全く攻勢をかけてくる様子が無い。

結局店内をぐりっと一回りしてすんなり外へ。表で待ってたオートリキシャは,その後約束通り宿へ。

ぼられ話がやたらと多いインドにあって,南インドは例外も多いのかもしれない。Chennaiから内陸のErode,Namakkal,Trichy,Kumbakonamと巡ってきた限りにおいては,皆が皆,誠実な感じでしたヨ(たまたま?)。

さて,やっと本題。午後はインド工科大学マドラス校。

桜井さんは宿で翌日のRamanujan Museumでの講演の原稿書き。佐久間さんとMr.Ravindranと3人でお出かけ。

市内を南下し,大学のゲートで確認を受け構内へ。

目の前はうっそうとした森。大きく右にカーブする一本の道をしばらく走るとひとつの建物前へ。森が深くて全体像はよくわからない。撮影可か確認できてないので写真無し。

とある一室に通されると,教授方がずらり。日本からの取材とあって,みなさん時間を割いて集まってくれたようです。話によるとここは米マサチューセッツ工科大学に次ぐような大学らしく,そんな大学のセンセイにお集まりいただきタイヘン恐縮です。

佐久間さんがなんやら色々聴いてる横で手持ち無沙汰(やはり英語力不足で理解不可)。最後に記念撮影だけはした。

続いて,DEPARTMENT OF MATHEMATICS. HEADS OF DEPARTMENTさんのお部屋を訪ねたのち,(恐らく)事務長さんのお部屋へ。

またまた佐久間さんが事務長さんとお話。とってもフレンドリーな感じの事務長さん,ちょいちょいコチラにも話を振ってくるんだけど,よっぽどシンプルな会話でないと理解不可。"I can't speak english"つったら,"You speak english!"だと。そりゃそうですね。最後に"well"つけないと。

てな感じで本日の日程終了。なんか本題の方があっさりしすぎですネ。とにかく写真が足りない一日。